国際交流基金(ジャパンファウンデーション)とニューヨーク近代美術館(MoMA)は論文選集「From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989」の出版を記念し、日米専門家によるパネル・ディスカッションを開催いたします。
近年アメリカでは日本の戦後美術に関する研究が進み、主要な美術館において日本人作家の個展や、美術動向を紹介する展覧会が開催されるようになりました。国際交流基金は昨年の11月から今年の2月にかけて、戦後の東京を背景にした前衛美術を概観する展覧会「Tokyo 1955-1970: 新しい前衛 」展をMoMAと共催し、大きな反響を呼びました。昨年12月にMoMAから出版されたPrimary Documentsシリーズ、「From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989」(国際交流基金助成)は、戦後の日本美術について書かれたテキストを厳選して英訳したアンソロジーで、海外での日本美術研究にとって、今後極めて大きな意味を持つものと思われます。
今回のパネル・ディスカッションでは、テキストの選定に当った専門家が、各時代を証言するゲスト・スピーカーとの議論によって、戦後から現代に至る日本美術の歴史を振り返ります。