私たちの故郷を襲った未曾有の大震災は、一瞬にしてすべてを飲み込み、あらゆるいとなみを奪い去りました。
あの日まで当たり前だった「暮らしをともす電気」を失った私たちは、家に眠っていたキャンドルの「灯り」のもと、ラジオから流れる「音」だけをたよりに、家族や、親族の安否… 知人や仲間が暮らす沿岸部の情報に、祈るような思いで耳を傾けました。
決して忘れてはいけない、風化させてはいけない。ひとりひとりに、語り継ぐべき体験がある。想いがある。私たちは、そう思います。
暗闇の中で灯し続けた、キャンドルの「灯り」と、ラジオの「音」は、みんなが経験・共有した震災の原風景です。
あの日を忘れない灯り、祈りを捧げる灯り、心を静める灯り、希望をともす灯り、ともに歩む未来を照らす灯り…
あの日の灯りが、これからの、長い復興への道のりを照らし続ける、希望の灯りになるように。
エフエム仙台は、震災を語り継ぎ、未来を語り合う、「灯し火」になれる事業を、この宮城の地から広めていきたいと思います。
それは、毎月11日の夜、キャンドルの灯りのもとにつながっていく、被災地の子どもたちの明日を、あかるく照らし続けていくサポートチーム。
メンバーは、あなたと、あなたの大切な人。そして同じ時を生きる、地域の仲間。
毎月11日は、1時間でも、30分でも、電気の灯りを消して、キャンドルの灯りをともそう。自宅で、カフェやレストランで。そして町内会や、仲間たちと…
キャンドルの灯りのもとに想いを共有し、つながっていこう。
その「つながり」が、きっと大きな力となり、子どもたちの明日を「音と灯り」で照らします。毎月11日は、キャンドルをご準備して、「チーム ともす 東北」に、ご参加ください。
あれから1年、被災地の復興はまだ始まったばかりです。
ともに未来を、ともす東北。